インタビュー記事を見て思った事。~記事をそのまま真に受けてはダメですよ~

インタビュー

その昔、ローカルテレビ局の報道部でペーペーをしていたこともあります。しめさばです。

で、件の池袋暴走事故の件のインタビュー記事が上がっていて色々思う所があったので、記録として書いておこうかなと思います。

ご遺族の方の悲しみいかがばりかとお察しするしかないわけですが、第三者としてこういったインタビュー記事に接する際、

そもそも2次情報は参考程度にしかなりません。

という事を。

上記に挙げたリンクでも

「体力に自信があったが、おごりもあった」

「おごりがあったのかなと思い、反省しております。自分の体力にその当時は自信があったんですけど。おわびの気持ちをずっと持ち続けていることをお伝えいただきたいと思います」

「安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になってほしいと願っています。いつも申しあげているように、本当に被害者に方に申し訳なく思っております」

TBS NEWS(2019/11/9 11:50)

という反省の弁を含めたコメントが掲載されているのですが、多くのサイトで取り上げられているのは

「安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になってほしいと願っています。いつも申しあげているように、本当に被害者に方に申し訳なく思っております」

TBS NEWS(2019/11/9 11:50 )

という、他人のせいにしている点でツッコミどころの多い部分を取り上げてコメントされている事が多く、面白ウォッチャーとしては正しい態度なのでしょうが、中には本気の怒りを吐露されている方も散見され、

それはネタなのか?本気なのか?

とハラハラしてしまうわけでございます。

確かに本件について、コトの重大性から一人の人間ではとても背負いきれない罪悪感があるのは間違い無く、人間の持つ機能として他人のせいにしてしまのはやむを得ない部分もあるでしょう。

とはいえ、インタビュー記事はあくまで記者や、記事媒体というフィルターを通して発信されているという、当たり前の事も察した上でお付き合いしていくのが、正しい態度ではないかなぁと思うわけです。

なぜなら、全てのインタビュー記事がそうであると断言するつもりもありませんが、そもそもインタビューは、意図ありきで切り抜かれたものが殆どなわけでして、事実がありのままに伝えられる事なんてありません。

正しく捉えるのであれば、「~~と言っていたという発信があった。」程度の参考情報にしかならないものであって、誰も知り得ない「真相」とは別個に捉えるべきかなぁと思う次第でございます。

だってね、インタビューで抜かれる部分の多くは、インタビュー前から決まっているんですから

それを伝える記者さんや発信するメディアは、それを記事にすることを決めた時点で、インタビュー前に何を喋らせるか筋書きは決めて臨んでいるはずです。

だから、インタビュー前の事前情報に大きな誤りが無い限り、そこはブレません。

他の記事との兼ね合いもありますし、どこのメディアが早く発信をするかというスピード競争も勝たなければなりませんので、記事のあらすじは決まっているものです。

そういった制約条件がありますので、インタビュアーの方は

意図通りの発言を得るための質問力

が重要だったりして、その時点で、「インタビュー」の本来の意義から外れているような気もするのですが、それはまぁ、仕組みがそうなっているんだからしゃーないでしょう。

官房長官の定例会見などで、同じような質問が繰り返し行われている様子をよく見かけるのも、記者にとって得られたインタビューが意図以外の発言だったから、表現を変えて同じことを聞いているのです。

官房長官の定例会見のようなものは、複数メディアが質問の場に立ち会っているので、ある程度の中立性は担保されているのかもしれませんが、意図以外の発言の多くはカットされているのはお察しのとおりであります。

メディアごとの立ち位置の違いが面白い

のであって、単一のメディアを真実のように錯覚するのはアカンなぁ。なんてことを思うわけです。そもそも社会的に「真実」とされるものは

裁判所が真実と認定したものだけ

であって、各々の認識した真実とは違います。そもそも真実とか事実とかって、疑い出すときりがありませんので、折り合いをつけてやっていくものなのでしょうね。

両当事者だけでなく、それを報道する人々も含めてそれぞれがどういった立ち位置で、どういう制約に置かれ、何がインセンティブになっているのかを捉えた上で、共感を得ようが得まいが、すべての発信された情報も、自分の考えていることも本質的には

お前の中ではな

ということであって、自ら体験した事実であっても他人からすればそうなのですから、

● ~~ということをAさんが言っていた。

● ~~という記事が東スポに載っていた。

とあくまで2次情報と受取り、結論を急がず、なるべく中立的に物事を見ないとなぁ。なんてことを、本日免許更新をした際に思った次第です。

この事件、捜査員の方もやりきれない気持ちだっただろうなぁ・・・。




 

あ、宜しければ・・・。

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