今日からお盆ですね。この記事を書いた2年前とは変わり、私は仕事を辞めて家にいて、そしてしめさばさんもお盆休みのある会社に転職したため、家におります。2年前とはずいぶん様変わりしました。
お盆と言いますときゅうりとなすでご先祖様のお迎えと、お見送りの精霊馬というものを作るのが習わしとなっていますね。
ということで今日はきゅうりとなすの馬、精霊馬の作り方、飾り方、そして処分方法などについてまとめてゆきたいと思います。
この記事の目次
精霊馬とは?
読み方:しょうりょうま・しょうりょううま
精霊馬とはお盆にあの世から戻ってこられ、お盆の終わりにあの世に戻られる時にのる乗り物です。
きゅうりは馬に見立てて、早くにお家に帰って来られるようにお迎えに行く乗り物で、なすは牛に見立ててゆっくりあの世に帰られるように、とご先祖様をお送りする乗り物です。
ご先祖様には早く帰ってきていただきたく、帰りはお別れが名残惜しいからゆっくり帰っていただきたいという気持ちから作られたものだそうです。
現在は、このようにキュウリやナスを使いますが、時代や地域の違いで藁(わら)で精霊馬(しょうりょううま)を作ることもあるようです。
※LOVE GREENより引用
また、迎え盆に牛を作り、送り盆に馬を作るなど、地域ごとに作る順番もさまざまです。
馬は早く先祖の霊に帰ってきてほしい、牛はゆっくりあの世へ戻ってほしいとされているところもあれば、ゆっくり丁寧にお迎えしたいから牛で迎えて、急いで帰ってもらうために馬をお供えするという逆の地域もあります。
牛にはまた、たくさんの供物を乗せて持って帰ってもらうという意味もあるといいます。※enparkより引用
こういった解釈もあるようです。
迎え火と送り火
我が家では火を焚くスペースがないため行っておりませんが、精霊馬を飾る時に迎え火と送り火を焚くという習わしもあります。
迎え火は、お盆に自宅へ帰ってくるといわれる先祖の霊を迎える目印として、玄関先や庭などで焚かれる火のことを言います。送り火は、お盆の終わりにまたあの世へと戻る先祖の霊をお見送りするため、迎え火と同じように玄関先や庭などで焚かれる火のことです。
※ギフトコンシェルジュより引用
火を焚くスペースがない場合は盆提灯を灯すこともあるそうです。
火を焚くことが身近だった昔と違って、現代は集合住宅や住宅街など、防火上の理由で送り火を焚くことが難しい住居や地域が増えています。そういった家庭では、送り火に代えて室内で電球式の盆提灯を灯すこともあるようです。
※ギフトコンシェルジュより引用
山形県米沢市に住んでいた頃、家の玄関先に提灯が取り付けられていたのはこれだったのかな??
それから実家の菩提寺から「盆提灯をお供えしませんか」というお手紙を頂き、今年はお盆にお参りに行けないし、盆提灯をお供えすることしました。これも迎え火送り火の儀式だったのですね。
精霊馬があらかじめセットされている盆提灯もあったり、きれいな蓮の花を模した盆提灯もあったり、飾りやすいものもありますね。
精霊馬の作り方
②割りばしを足に見立ててはさみ等で切る(はさみで切る前にカッターで少し切れ目を入れると切りやすいです)※2
③②で作った足をなすときゅうりに刺す。(きゅうりもなすも、端の方に足を刺すとうまく立ち上がれなくなるので
なるべく真ん中気味に刺すとよいです)
※1:なすときゅうりに刺すのは爪楊枝も可。
※2:なすもきゅうりも割り箸を同じ長さに切ってしまいましたが、馬であるきゅうりは少し割り箸を長めに切ってみたり(体高が高いので)、牛であるなすは割り箸の太い部分を使ってみたりと工夫を凝らしてもよいですね。
精霊馬の飾り方
飾る時期
地域によって変わりますが、お盆時期が一般的なようです。具体的には8/13~16です。今年2022年でしたら、今日から火曜日までですね。
お盆と言えば8月だと思っていたのですが、7月がお盆な地域もあるんですね。
7月13日から16日をお盆の期間とするのは、一部の地域を除く東京、横浜市の一部、静岡市や金沢市の旧市街地などです。
そのほかに函館市や熊本市の一部でも7月のお盆を採用しています。※終活ねっとより引用
横浜も7月がお盆なんですね。
飾り方
お盆には、ご先祖様の霊を迎えるために「精霊棚」を準備します。ここにご先祖様の霊が滞在するとされています。そして精霊馬も、この「精霊棚」に飾ります。もし精霊棚がない場合は、机や台などを使って代用しても構いません。
精霊馬を飾るときは、その向きにもルールがあります。まず13日にご先祖様の霊がやってくるときに使うとされる精霊馬は、頭を自宅の中の方へ向くようにします。またご先祖様の霊があの世に戻るときに使う精霊牛は、玄関や屋外の方向へ向けます。精霊棚には、両端に精霊馬を置く場合と、手前に置く場合など、地域や慣習によってさまざまです。※HUgKum(はぐくむ)より引用
お迎えする精霊馬(きゅうりの馬)は頭の部分を自宅の中へ向くように、お見送りする精霊馬(なすの牛)は玄関や屋外の方へ向けるように置く、ですね。
お仏壇がしっかりあって広いお家ですと精霊棚が使い勝手よさそうです。色々お供物を置けるのもいいですねぇ。
精霊馬の処分の仕方
処分方法
現代にどの家庭でもできるやり方は、丁寧に手を合わせて塩をかけて清めたら、家庭の一般ゴミとして処分する方法。白い紙などで包んで処分すれば、より丁寧になるでしょう。また土に埋めたり、菩提寺に持って行って処分してもらう方法もあります。
※HUgKum(はぐくむ)より引用
我が家は菩提寺もなく集合住宅住まいで埋める場所もありませんので、、、
塩で清め、白い紙に包み、他の燃えるゴミとは別に袋に入れ、「お供物」と紙に書いて袋に貼って、ごみ収集場に出しています。(白い紙は半紙を使っています)
もっともやってはいけないのは、食材として食べるという方法。他のお供え物は食べて供養できますが、精霊馬は例外となりますので、お役目に感謝して処分することが大切です。
※HUgKum(はぐくむ)より引用
食べるという発想がありませんでしたが、、
ご先祖様の魂が乗ってこられた、乗って帰られた精霊馬なので食べてはいけない、そして時期的に傷んでいるので食べてはいけないとありますが、まあ前者の説が一般的でしょうかね。
処分する時期
お盆の期間が16日までですので、ご先祖様があの世に帰り終えた 17日 に処分するのが一般的な正しいタイミングとされています。
地域の風習によってはお盆の時期が15日で終わるような場合もあるので、事前に期間を把握し、対応することを心がけましょう。
※みんなの終活より引用
精霊馬を作るようになってここ3年程、17日以降に出すようにしています。地域によって違うこともあるかもしれませんが私の住む地域では毎年無事に回収されています。
精霊馬はなぜきゅうりとなすなのか。
実はなぜナスとキュウリなのかについては、今でも詳しく分かっていないのです。
ナスとキュウリは夏野菜なので、お盆の時期に全国で手に入りやすいというのが主な理由だと考えられています。※終活ねっとより引用
今年はなすときゅうりが安く、手に入りやすいです。去年から我が家の精霊馬(なす)は長茄子にしました。はち、両親が乗って帰るからです。普通のなすは小さくて1人乗りっぽいですからね。長茄子なら祖母も乗れるな、なんてことも考えたりして。
はちは父か祖母の肩に止まって帰ってきたり帰ったりしたらいいな。(父と祖母には懐いてました)
と、そんな風に家族のことを思って作る精霊馬、なんだか楽しいですよ。はちが亡くなって3年、両親が亡くなって1年、お盆はみんな帰ってくるんだなあという嬉しいイベントになりました。
おもしろ精霊馬コレクション2022
Twitterで見かけたおもしろ精霊馬たちを。この時期よく画像がupされてるんですよね。2022年版をご紹介いたします。
すごい、さすが本田技研工業さん!!
車だったら確実そうですね。この生き物はなんでしたっけ、、なんかどこかで見たことがあるような。。。
DAISOで売られているんですね。何年も使えて(さすがに生のきゅうりとなすではないでしょうから)これはこれで便利そうです。
なすときゅうりではないけれど、しゃちほこ(もなか?)はなんとなくありがたい感じがします。
まとめ
今日は精霊馬の作り方、飾り方、処分方法などについてまとめてきました。お盆、若い頃はあまりなじみのない、親が主導的にやっているイベントだったんですが、50も手前となると自分が主導するイベントになるもんなんだなあとしみじみします。と言ってもお寺に盆提灯をお願いする、精霊馬を作る、お菓子やお花をお供えするくらいですが。
上にも書きましたが精霊馬を作っていると、どうやって帰って来るかなとか親の事、ペットの事を思い返せるので楽しいと思いますよ。みなさんもぜひ作ってみてください。
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