この記事では、
「大手がやらないこと」をウチがやるので「おでんはやらない」
という結論で、
この記事の目次
じゃあ大手で弁当売ってるけど、セコマじゃ弁当売ってへんのんかい?ん?
というモヤモヤ感が拭いきれなかったため、自分で考えてみました。
そもそもコンビニおでんの始まりは
1984年よりセブンイレブンで販売したのが始まりのようです。
- ついで買い
- お客様とのコミュニケーション強化
- レジ付近に手のかかるオペレーションを集約
おでんが売られていたころって、レジ前商品って井村屋の肉まんの加温機が置いてあって、あとは、チロルチョコとか細かいお菓子くらいだったような気がします。
(そういえば、今では当たり前のレジ前の揚げ物系って、おでんより後ですよね。)
発想としては、
商品点数を増やす事による売上増
ですね。つまり
売上 = 購買客数 ☓ 購買単価 ☓ 購買点数
の中で購買点数に注目していたマーケティングからきたものかと思います。
そこから、誰かの思いつきでおでんを販売する事によって、この式の中の購買点数の分解式が見えてきた感じでしょうか
購買点数 = 目的購買点数 + 非目的購買点数
非目的購買というのは、買い物に来た目的以外のモノを買ってしまう事ですね。
つまり、当初の目的では、切らしてしまった醤油を買いに来たんだけど、それ以外のものをついつい購入してしまうというやつです。
非目的購買で重要なのは値ごろ感
つまりは「お、値段以上」であることが必要という事です。なぜなら、それを目的に買い物に来たわけではありませんから。
じゃあ値ごろ感って何?
というのが当然の疑問かと思うのですが、そもそも購買行動というのは、購入者が決めている価値(価格)より眼の前で売っている価格が安い時に発生します。
1,000円と思って買いに来たものが1,100円だったら買わないですよね?
でも、1,100円で買う時もあるかと思うんですが、そういう時って自分の中では1,100円以上の価値を認めているだけということです。
そういう意味で、おでんって結構「値ごろ感」を演出しやすいのではないでしょうか。
- 単品は、お弁当や肉まんほど高いものではない
- 外食でおでんを食べようとすると飲み代込みなので高い
- 自宅で食べるとなると、おかずにならないので食卓にはあがりづらい
- でも嫌いな人は少ない
- お出汁バンザイ
なわけでして。これ見つけた人はスゲーなぁって素直に思います。
でもなー、これは個人的な余談ですが、私の母がコンビニバイトをしていた時、コンビニにおでんが導入されたころなんですけど、いつも母がおでんの加温機を清掃する時、必ず虫が入っているから食べない方が良いって言われて育ってきたので、加温機にちゃんとフタをしているお店じゃないと、積極的には買いません。。。
あ、mugさんは結構好きらしいです。
話は戻って、なんでセコマでおでんを売らないのか
という事なになるのですが、そもそもの話、関東に引っ越してから5年以上経過しているので、今はどうかよくわからないというのが正直な所ですが、
そもそもの話、セコマのレジ前は商品がたくさん
- 新聞、雑誌、仁丹、タバコ、細かいおやつ類
- 廃棄が近い特売商品
- 季節の商品
- などなど
私の知っている頃のセコマは、非目的購買の向上というよりは、細かい商品の万引防止のためにレジ近くにあったのでは?
と思う次第でして、店舗デザインとしてもそういった細かいものはレジ前に置くという感じだったかと思います。
万引被害数って小売店じゃホント馬鹿にならないですからね・・・。
他コンビニチェーンより、エンド陳列がちゃんとできるほど、通路幅も広くなかったように思いますし、必然的に季節モノイベント商品は、レジ前に集中してしまうわけです。
あと、ホットシェフというコンビニ最強弁当がある
言うまでもなく、コンビニ界最強なんじゃないかと思います。
(あのマークの動物が気になるところではありますが・・・。)
結局ね、私見ではありますが、いわゆる超高級店でもない限り、ご飯はできたてが一番美味しいわけですよ。そういう商品が既にあるので、おでんは必要ないかなと思う次第です。
たしか、レンチンのおでんPB(プライベートブランド)商品はあったと思いますけどね。
っていうか、セコマ自体、他コンビニチェーンのレジ前ホットフードの売れ行きを分析して、
「ウチでもやりたいなー。でもなー、レジ前はもうパンパンやし。。。」
と思ってたところを、思い切って「ホットシェフ」という振り切った展開をしたら思いの外、大ヒットしたというのが正直な所ではないでしょうか。
(ホットシェフのカツ丼食べたい。)
あとは北海道特有の事情かと思いますが、
商店がセコマしかない村もある
という事情を考えると、都市部のコンビニでは考えられない商品群があり、それを置かざるを得ないという事もあるでしょうね。
縮小する日本経済、成長する事を前提としているビジネスモデルはどんどん潰れています。
今の企業が生き残るために、大切なことは持続可能性
なのは間違いありません。
そのビジネスはいつまで続けられるか?
- そのビジネスはいつまで需要があるか
- 我が社の価値に代替品はないか
- 商品の原材料はいつまで確保できるか
- 他事業者の参入による環境変化は考えられるか
北海道という、今も試され続けている大地で生き残っている企業って、そのビジネスの持続可能性を常に考えている会社しか残ってないのではないでしょうか。
右肩上がりを前提としたバブル的なビジネスや、一人勝ちしか考えず、FCオーナーを考えないドミナント戦略なんていうものはカッコいい名前を付けただけで、商売の本質を見誤っているように思うのです。
これからもセイコーマートは北海道の誇りとして、残り続けて欲しいなぁ。
なんて事を思うわけでございます。
というわけで結論です
- すでにレジがパンパン
- ホットシェフが最強
- 他コンビニで扱わない生活必需品を置いている
以上です。ご査収のほど宜しくお願い致します。
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